「あなたの政党を花にたとえたら」各政党の回答を本音レビュー

「あなたの政党を花にたとえたら」各政党の回答を本音レビュー


毎日新聞が全国の小学生向けに発行している「毎日小学生新聞」において各政党に向けて面白いアンケートが行われた。

アンケートの内容は「あなたの政党を花に例えるとしたら?」だ。

【引用記事】https://mainichi.jp/maisho/articles/20211026/kei/00s/00s/014000c

就活のくだらない質問のような内容だが、腐っても五大紙の一つ、それも「小学生向け」の記事だということもあってか、各党が律儀に回答している。

ははぁ、なるほどな。と思うのもあれば率直に言ってセンスがないチョイスもあり、せっかくなのでこの記事では各党の花のチョイスとその理由についてランキング式でレビューをつけていきたいと思う。

回答したのは自民党、立憲民主党、公明党、日本共産党、日本維新の会、国民民主党、れいわ新選組、社民党、NHKなんたら(正式名を覚えていないし覚える気にもならないので以降これでいく)の全9党である。

星5つが最大として、低い方から紹介させていただく。


☆☆☆☆☆(星0)ゴミみたいなセンス


れいわ新選組……バラ


NHKなんたら……ひまわり



まず、れいわ新選組の回答はこうだ。
「多様性が尊重される現在、一つの花に選ぶことには違和感がある。ただ、一つ選ぶなら『バラ』です。いまは不景気ですから、国が積極財政で国民にお金を『ばらまーく』時だからです」(原文ママ)

……ダサすぎる。


もうまず、1つ選べって言ってるのにそこにウダウダ言ってるところが何でも反抗したい男子中学生みたいでキツすぎる。

そして、良さげなこと言っておきながら最終的にはオヤジギャグである。子ども幼稚さとオッサンの醜さを兼ね備えた山本太郎にピッタリといえばピッタリの最低の回答である。
思わず吐きそうになるほどのセンスのなさだ。ぜひ薔薇のトゲで血だらけになっていただきたい。

次、NHKなんたら。
「ひまわりの花言葉『あなただけを見つめる』と『NHKだけを徹底追求する』という公約が似ているため」

似てるか!


そもそもひまわりの「あなただけを見つめる」は「愛する人」に向けての花言葉である。
たしかに、NHKというわかりやすい敵がいなければ活動できないであろうNHKなんたらにとっては、ある意味「愛する人」なのかもしれないが、ひまわりを馬鹿にするのも大概にしてほしい。
この記事を読んで野原ひろしと野原みさえが娘の命名に後悔して自殺したら立花は責任をとってもらいたい。


・★☆☆☆☆ センスなし 


社民党……赤いバラ



赤いバラが社会民主主義のシンボルであり、花言葉の情熱・愛もピッタリだから……という理由だ。
捻りがない。後半はもう4、50年前のドラマでプロポーズと一緒に囁かれている言葉みたいでなんというかこう……ああやっぱりこの人たち20世紀で時が止まっているんだな……と何か少し悲しくすらなる回答である。


★★☆☆☆ いまいち


日本維新の会……ひまわり


国民民主党……アフリカンマリーゴールド

日本維新の会は「右でも左でもなくまっすぐを見て、スクスクと成長を目指していく姿がまさに維新のあり方」だからだと言う。
……いや「維新」って言葉はそもそも「全て改まり新しくなること」って意味なんだから改革一直線なんじゃないの?とか言ってはいけない。
それ以前に何というかつまらない回答である。

続く国民民主党は、党のカラーとアフリカンマリーゴールドの色(オレンジ)が同じらしい。花言葉の「逆境を乗り越えて生きる」というのも党の姿勢と重なるらしいが……乗り越えられましたか?



・★★★☆☆ 普通~そこそこ


公明党……アルストロメリア(3点)


共産党……ガーベラ(3.5点)

まず公明党のアルストロメリアについて花言葉の「持続」が諦めず挑戦し続ける同党にピッタリだということだ。
『花』を選べと言われてこの選択が出てくるのはなかなかにセンスがいい。

「う〜ん……ばらま〜くからバラ!」とか言っちゃう政党と違って事務方がきちんと相談して考えたんだろうなというのが伺える。しかし、理由にもう少し捻りが欲しかったか、3点とする。

次に共産党である。公明党の3点より0.5点足した3.5点としている。

「ガーベラは花色ごとに多様な花言葉を持ちます。誰もが自分らしく生きられる色鮮やかな社会を目指します」
とのことだ。
実際に、共産党によって作られる社会は色鮮やかどころか赤一色になるとは思うが、この返し自体のセンスは悪くない。

多様性を表現するのに最適な回答ではないだろうか。「一つの花を選ぶことに違和感がある」とかウダウダ言ってるどこかの党は見習ってほしいものだ。


・★★★★☆ センスあり


立憲民主党……青いバラ


「研究開発の力で誕生し、花言葉が『不可能』から『夢が叶う』に。立憲カラーで政権交代をかなえます」
とのことだ。

補足すると元々青いバラというのは存在せず、その花言葉は「不可能」「存在しない」など不吉なものであったが、2002年に日本の研究者が人工的に青いバラを作り出すことに成功し、花言葉が「夢が叶う」「奇跡」「神からの祝福」に変わったという珍しい花である。

少なくともこの知識がなければ、パッと出てくるような返しではない。立憲の事務方には学とセンスのある者がいたということになる。

個人的に立憲は好きではないが、この回答に関しては思わず唸ってしまった。
惜しむらくは、夢は叶いそうにないところか。



★★★★★ センスの塊、ずば抜けている


自民党……たんぽぽ



「日本中で咲く花であり、国民の皆さんのすぐそばで明るく咲き続ける姿が自民党と重なると思うから」

いやー、ニクいことを言う。



正直言ってこの回答には驚いた。自民党はこういった面のアピールがあまり上手くない方だと思っていたからだ。

他の党が自分の党のカラーを美しさや色鮮やかさとして押し出そうとしているところ、自民党は「国民」を第一に引き出してきて、自らはその側の道端で咲く「たんぽぽ」であるとした。

政権与党たる強さの所以を的確に表している。
長年地方に、国民に根付いてきた政党であるからこそ出てくる答えだ。

派手さや聞こえの良い言葉で国民を煽動しだまくらかすのではなく、どう見られようと地道に現実的な道を歩んできた同党にピッタリと言えるであろう。

同党のシンボルの一つが菊花であるにも関わらず、安易にそれを答えなかったところもポイントが高い。

たんぽぽはアスファルトであろうと、コンクリートの隙間であろうと、どこにでも深く根をはり、咲き誇る。
他の観賞用の花とは違い、何度引っこ抜かれようと、その種は風に乗り、再び花を咲かせる。

この強さがある限り、自民党が負ける日はまだまだ来ないであろう。







ちなみに、個人的には共産党にピッタリな花は「ウツボカズラ」であると思う。
花言葉は「甘い罠」「油断」「危険」

ソフトなイメージで共産主義へと煽動しようとする同党にピッタリであるし、何より一番は

「からみつく視線」

という花言葉だ。

彼らは毎日、公安からの監視の目を受け続けることに悩まされているのだから。



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